TELNETサーバの開発
軽量TELNETサーバ
TELNET を利用すると、ネットワーク経由で文字データの交換を実現することができます。
ネットワーク経由で遠隔制御
遠隔地からマシンを操作するインターフェイスとして、UNIXなどのOSで利用されています。
TELNET プロトコルに対応したソフトを使用して、サーバが稼動しているマシンに接続、コマンドを打ち込んで実行させます。
柔軟で高度な設定インターフェイスとして
TELNET サーバを利用した場合、表示可能な情報は文字だけに限られますが、別途用意したコマンドによる細かな設定が可能となります。
一般にブラウザによる設定画面では、想定した以外の利用形態には対応が難しいという欠点があります。
動作環境
基本的に、BSD TCP/IP ソケット・インターフェイスが利用できれば、動作・移植することは可能です。
また、入力されたコマンド文字列を解釈、処理するソフトウェア(=シェル)が別途必要となります。シェルの機能や認証情報を供給するパスワード・ファイルのために、ファイルシステムが必要になる場合もあります。
現在、サポートしているOS としてはeCos 、μ ITRON があります。その他のOS への対応については、弊社までお気軽にお問い合わせください。
サーバ制御用インターフェイス
コマンドライン・インターフェイス(※1)とプログラミング・インターフェイスの両方から、TELNETサーバを制御することが可能です。
以下のようなサーバ制御用インターフェイスが用意されています。
- サーバの起動/停止
- ユーザーの追加/削除
- パスワードの変更
- ユーザー認証
- ホーム・ディレクトリ取得
- サービス・アクセス制御(TELNET の利用許可)
通常、ユーザー・アクセス制御に関する情報は、パスワード・ファイルによって供給されます。
TELNET サーバは、ネットワーク経由でから送信されたコマンド文字列をコマンド解析ルーチンに渡し、実行結果をTELNET クライアントに送り返します。
標準では、コマンド解析ルーチンとして、弊社開発の「高機能シェル・インターフェイス」を使用しています。
コマンド解析ルーチンは次のような処理を順番に実行します。
- ログイン・プロンプトの表示
- 入力されたパスワードを使用したユーザー認証
- ユーザーごとに用意されたホーム・ディレクトリに移動
- プロンプトを表示して、ユーザーからのコマンド入力待ち
- 入力された文字列を解析し、コマンドを実行
- TELNET サーバに対して実行結果を出力
- ユーザーがログアウトするまで、4~6 を繰り返す
※1:ソフトウェア部品「高機能シェル・インターフェイス」を使用
関連製品
本製品は、標準で、次のソフトウェア部品と連携動作する設計になっております。
「軽量TELNET サーバ」と併せてご検討ください。
高機能シェル・インターフェイス
BSD csh と似たスクリプト実行機能を持つコマンドライン・インターフェイスです。
ファイル操作関係のコマンドを標準搭載し、コマンド追加して機能を拡張することも可能です。
TELNET のコマンドライン・インターフェイス(シェル)、電源投入時の初期設定、サーバ起動制御等に御利用いただけます。
FAT ファイルシステムPDOS
UNIXシステムのシステムコールに似たAPIを持つFAT ファイルシステムです。
各製品は独立した製品となっております。詳細については、お気軽にお問い合わせください。
なお、オークのソフトウェア部品には、全て、製品ソースコードが付属します。
- ※ eCos は米国RedHat、 Inc の米国及び、各国における登録商標です。
- ※ UNIXは米国The Open Group が管理する米国、及び各国における登録商標です。
御社のご希望に基づきカスタマイズなども可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。