FATファイルシステム(PDOS)の開発
組み込み機器向けFATファイルシステム
PDOS はMS-DOS FAT12/16 ファイルシステムをサポートするソフトウェア部品です。
API としては、UNIX システムのopen、create、read システムコール等と同様のインターフェイスを採用しています。
FAT ファイルシステムのサポートがないRTOSを対象として、実績のある高品質なコードを低価格でご提供いたします。
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組み込み機器用のファイルシステムとして
専用のファイルシステムを設計・開発するのと比較して、コスト削減を達成できます。
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PCとのデータ交換用として
PC やメモリカードの普及により、メモリカード・スロットを搭載してデータ交換することが可能となりました。
FATファイルシステムは、自身がパソコン用のOSで使用され、多くのPC向けOSや機器でサポートされているファイルシステムです。
※ 32bit クラスタ番号を管理することは可能ですが、現在、正式にはFAT32/VFATに対応しておりません。
詳細については、弊社までお問い合わせください。
動作環境
その他のOS への対応については、弊社までお気軽にお問い合わせください。
なお、オークのソフトウェア部品には、全て、製品ソースコードが付属します。
移植側インターフェイスについて
PDOS システムは下位に位置する、PBIOS ルーチンを使用してコーディングされています。
- デバイスに対するセクタ単位の読み書き
- FAT 領域とデータ領域の一貫性を保つための排他制御
- スレッド(タスク)単位のメモリ確保
本製品を使用するには、システムに依存する、これらのPBIOS ルーチンを移植する必要があります。
API一覧
PDOS にはプログラミング・インターフェイスとして、以下の関数が用意されています。
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パス指定について
PDOS を利用するプログラムからは、パス文字列によりファイル/ディレクトリを指定します。
区切り文字はバックススラッシュ("/")を使用します。
通常PCでは、ドライブの識別にアルファベット1文字(C:など)を使用しますが、PDOS にはドライブ・レターではなく、パス文字列のトップレベルの名前により識別します。
例えば、メモリカード・スロットが2 台であれば、/MC0/FILENAME.TXT、 /MC1/FILENAME.TXT といったパス指定で区別します。
このメモリカードをPC で参照すると、ルートディレクトリにFILENAME.TXT というファイルが見える形になります。 -
デバイス初期化(PDinitial)
デバイス、PDOS 内部を初期化して、FAT ファイルシステムを使用できるようにします。
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マウント(PDmount)、デバイス・マウント情報の取得(PDfstab、 PDfstab2)
PDOS からデバイスを利用できるようにするには、デバイスとトップレベルのパス名を結び付ける作業(マウント)が必要です。
また、マウント情報を取得して、利用可能なデバイスをリストアップすることもできます。 -
空き容量取得(PDvolume)
バイト単位で空きディスク容量を取得します。
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ファイル操作
オープン/クローズ:PDopen、PDcreate、PDclose、PDcloseAll
読み書き:PDread、PDwrite
ファイルポインタの移動(PDlseek)、現在位置取得(PDtel)、ファイル終端検査(PDeof)
ファイルに関する各種情報を取得(PDfstat)
属性変更(PDchmod)、最終更新時刻の変更(PDutime)
名前変更(PDrename)、ファイル削除(PDunlink) -
ディレクトリ操作
現在のディレクトリ取得(PDgetcwd)、変更(PDchdir)
ディレクトリの作成(PDmkdir)、削除(PDrmdir) -
ファイル検索
ディレクトリのオープン(PDopendir)、クローズ(PDclose)
オープンしたディレクトリに指定したファイルがあるか検索(PDreaddir)
- ※ MS-DOS は米国MicrosoftCorp.の米国、及び各国における登録商標です。
- ※ UNIX は米国The Open Group が管理している米国、及び各国における登録商標です。
- ※ eCos は米国RedHat, Inc の米国、及び各国における登録商標です。
- ※ VxWorks は米国Wind River Systems, Inc.の米国、及び各国における登録商標です。
- ※ Linux はLinus Torvalds 氏の米国、及び各国における登録商標です。
御社のご希望に基づきカスタマイズなども可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。